なんでもやのさとしさん

合板の壁の向かい側からサトさんのいびきが響く。

サトさんの鼾は、洞穴で寝ている熊のようにうるさい。

1週間くらい前に

毎朝仕事の前に立ち寄るコンビニで、

“なんでもやのさとし”さんから「酒を飲みなさい」と助言を頂いてからというもの、

夜寝る前に晩酌をするようになった。

サトさんの鼾をBGMに安いウイスキーを飲んでる。

お酒には飲み方があるんだと30歳になってやっと気づく。

こんなに美味しものだと思わなかった。

 

甘くて、スモーキーで、アルコールが強い。

梅干しを想像すること以外に、こんなにも自分の唾液を欲したことはなかった。

ウイスキーは、舐めるんだとか、噛むんだとかよくわからない。

まだまだ訓練が必要だ。

きっと舌の甲がヒリヒリしてるのは、

なにか柔らかい突起が溶けて形を変えつつあるのかもしれない。

 

大人になって、ふたたびエンデに出会う

 おはようございます。

3月も残り一週間となりました。

年度末で友人の引っ越しの手伝いなどが予定に入ってきました。

昨日も、富士山がよく見える富士吉田で引越の手伝いをしていました。

観光地でお昼を食べ、中国人旅行者の写真撮影をみていました。

それぞれが富士山をバックに楽しそうに写真をとっている景色が、

なんだか羨ましく思った。

人がシンプルに楽しんでいる景色には価値があるなと思う。

パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?―ミヒャエル・エンデの夢見た経済・社会

パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?―ミヒャエル・エンデの夢見た経済・社会

 

 この本も以前読んだ本の中で紹介されていた本になります。

 

ミヒャエル・エンデという作家が経済や社会のあり方に対して

考えていたことを、物語の内容や対談の記録を紐解きながら

わかりやすく紹介している。

映画の『ネバーエンディングストーリー』は小さい頃よく観ていました。

その原作がエンデ著の『はてしない物語』であることには驚きました。

4月に入ったらぜひ読んでみようと思います。

本のタイトルにある「パン屋のお金」と「カジノのお金」はどう違うか?

大事なことは、社会に対して自分で何かを新しく作り出して得た利益であるのか?

そうではないのか?ということ。

どちらも同じお金であり、資本主義の社会では同じ価値を持っています。

同じ価値を持つことに対して、エンデは違和感を抱いています。

確かによく考えると変だよなと思いました。

 

エンデに影響を与えたものとして、シュタイナーの経済観についての話もあります。

自然→労働→資本→自然

「経済プロセス」として、それぞれが次のものの中に消えていくという見方があります。靴屋の例えを紹介していますが、

靴にしろお金にしろ、時間的に考えるならばその取引のあとで使われるものであるため、未来の生活費として靴の代金を考えるべきだ。

お金の流れを考えるときに俯瞰した見方をすることで、全体の流れがわかり、部分に必要なお金も考えることができるのだろうと思います。そういった目線を持つことでお金の流れを良い流れとできるのかもしれません。

 

アルゼンチン独自のプロシューマー(prosumer)という考え方も面白いと思いました。

「生産者」(producer)と「消費者」(consumer)を組み合わせた造語がプロシューマーになります。作り手であり、使い手であり、どちらの考え方も持ちわせていれば、労働の理解や公正な取引を通じて、より協力しあい相互扶助を促すことができるのではないか

 

お金について、もっと色んな角度から見ることができれば良いなと思います。

 

 

頭の中の断捨離

おはようございます。

引っ越してちょうど二週間になりました。

3月は時間があっという間に過ぎていきます。

昨日は空気が冷たく、冬の終わりに戻ったような天気でした、

今暮らしている山谷集落では、標高が高いため

雨が雪に変わりました。

朝はサトさんとコンビニに行き(週末はついていきます)ました。

朝のテレビをみていると、田舎の古民家暮らしをやっていました。

東京にいた頃、憧れて観ていた番組でした。

久しぶりに観ていて、「自分が夢見る暮らし」を再認識しました。

そして、今目の前にある景色が、テレビの中にある景色と

変わらないくらいきれいなんだなと思い直した。

あの頃と今と変わってしまうもの、変わらないものがある。

新しいことを経験していく中で、

忘却していくものと、結晶化していくものがある。

今一度、自分の結晶のかけらと向き合うときなのかな。。。

 

 

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

 読もうと思って ずっと読まずにここまで来た。

読んでみると、文章もわかりやすく、すらすらと読める。

思考の整理する方法について書かれている本。

整理術について、時代の変化を感じるところもいくらか見受けられた。

本質的な思考整理に関しては、よくまとまっていてわかりやすい。

いつもなんとなくやっていることを 文章で読んでいる感じ

 

❝個性❞は中立的な触媒として作用するべきであると語られている。

自分の場合、アイデアやデザインに関して意見するとき

我が強く出すぎてしまっているところがある。

そういった場合、いつも後で後悔したり、周りが見えなくなり自分の負担が増す。

そういうときこそ中立的な立場に立って、

気持ちを入れすぎず 一歩引いて全体を俯瞰できたときは

すごく気持ちも軽く、考えもまとまりやすい。

やる気が無いのではなく、気持ちを入れすぎないってのがミソなのかな

 

思考の整理というのは、低次の思考を、抽象のハシゴを登って、メタ化していくことにほかならない。 

 情報の抽象度(純度)を上げることで、より整理される。

単純に抽象化しろってことではなく、

石の風化、木の熟成みたく時間をかけて少しずつ変わる

いらない部分が抜け落ちて忘れられていくような

そういった思考に次元を上げていくことで、情報としての強度が高まる。

 

時間を強化して、忘れる。それが、個人の頭の中に古典を作り上げる方法である。そうして古典的になった興味、着想ならば、簡単に消えたりするはずがない。 

思考の整理とは、いかにうまく忘れるかである。

忘れることで大事なものが見えてくるのだろうか

とにかく出してみたい

どうも、カクラです。

サトさんの朝はとても早いです。

毎朝4時には起きて、車で5分かかるコンビニへ出かけていきます。

家を出るときの音で、自分も目が醒めてしまうので、寝不足気味です。

そんな自分に、サトさんは必ずブラックコーヒーを買ってきてくれます。

サトさんの日課が、自分の朝に入り込んでくるこの感じ、

「嫌だな」と「面白いな」の感情が混ざり合っているようです。

今後、どうなっていくのか少したのしみ。

 

今回読んだ本はこちら

 

 

インターネット的 (PHP文庫)

インターネット的 (PHP文庫)

 

おもしろかった。

内容は、インターネットのことではありません。

「インターネット的」という場合は、インターネットがもたらした、

社会や人間関係の変化の全体像をいうそうです。

以下の3つのキーワードがあり、

「リンク」ー複雑な情報の塊どうしが互いにつながっていること

「シェア」ーおすそわけ

「フラット」ーそれぞれが無名性で情報をやりとりするということ

 

インターネットは道具であり、それを使って「何がしたいのか」

にもっと焦点が集まってくる。

こぼれ落ちてしまいそうな、弱い面白さや情報を

どうすれば世の中に発信できたり、発信することで繋がれたりするのかな?

 

サトさんと暮らしていて考えることがあります。

サトさんは、自称映画が趣味ということになっています。

毎晩夕飯を食べ終わると、「映画を観る」といって自分の部屋へいきます。

十分後部屋を覗くといびきをかいて寝ています。

寝るために映画を観るような

映画を観るために寝るような

なんとも言えない面白みがあります。

そんなサトさんも一週間くらいかけてやっと映画を見切ります。

「感想は?」

といつも質問をするのですが、

サトさんの映画感想は、主語もなく文脈も無視されていて

自分の中に残った強いイメージが言葉になって出てくるので、

なんとも言えないが微笑ましさがあります。

もし「サトさんの寝る前に言いたい映画感想」みたいな映画の紹介動画が

あったなら、きっと私はチャンネル登録するだろうなと思うのです。

こういった「微妙な何か」を含んだ情報が

もっと当たり前に世の中に出てくるようになれば、

もっとたのしくなりそうだなと思います。

TRINITY

おはようございます。

季節の変わり目で、風が強い日が続いています。

太陽の光の色が変化して、きいろが多くなったような気がします。

気温も暑いような寒いようなでヌルイ感じが続いています。

身体がだるかったり、頭がぼうっとしたりしています。

季節の変化についていけてないようです。

無理をせず、自分のペースを大切に

 

インターネット的の中で出会った本です。

三位一体モデル TRINITY

三位一体モデル TRINITY

 

 最初表紙のイメージは、心理学の話かと思いました。

しかし、内容は違っていてました。

 

すべてのものごとは「父」「子」「霊」の3つの関係性、

「三位一体」❝TRINITY❞として考えられるということでした。

 

「父」・・・「ものごとに一貫性や永続性や同一性を与える原理」

「子」・・・私たちの世界とをつなぐ媒介のはたらきをする。

「霊」・・・増えていくものをあらわす。

 

「霊」という増殖し不安定なものを「合理化」してしまうことで、

「微妙な何か」がすこしづつかわってしまう。

幸福度調査のように本来かたちに表わせないものに

数字をあたえ、順位をつけてしまうような

十二音階という「音の合理化」によって楽曲をつくるような

 

「微妙な何か」を含んだのまま伝えることは

古くも新しくもあり、一番面白い。

ものを作ることにおいても、情報を発信するにしても大切にしたい。

 

とにかく文章にならなくても、書いてみます。

 

 

お金の健康診断

こんばんは

 

徐々にですが、引っ越しの変化から、新しい日常に慣れてきました。

職場への移動が原付きになりました。

夕飯をサトさんと一緒に食べるようになりました。

(料理はやっぱり誰かと食べるとより美味しい。)

温かい布団で寝るようになりました。

 

今までの暮らし方が、過酷で寂しいものだったんだなと痛感しています。

 季節の変わり目で、気温、気圧の変化が激しいせいか、最近心の中がザワザワしている気がします。 なるたけ、自分のケアに専念しよと思います。

 

今回読んだ本はこちら

お金のIQ お金のEQ (サンマーク文庫)

お金のIQ お金のEQ (サンマーク文庫)

 

別にお金持ちになりたいという気持ちで読んだわけではないのですが、

ただなんとなく、自分とお金の向き合い方を一度見直してみたいと思い、手に取りました。

 

ざっくりいうと、

  • お金のIQは、お金の知識をどれだけもっているかという指数。
  • お金のEQは、お金との関係が、どれだけ感情的に 健康かを示す指数。

だそうです。

お金を流れで例えると、IQが高くてもEQが低い場合、お金の良い流れが生まれないそうです。良い流れが生まれれば自然とお金の方から集まってくるそうです。

 

本書の中で一番の気付きは、自分のお金との付き合い方は、親や祖父母の影響を受けていることが大きいということです。

読んでいて、確かにそうだなと納得しました。

小さい頃、「お金はないから、使ってはいけない」という親から受けたお金への印象が、現在の自分のを形作っているような気がします。

現実に、今恥ずかしいくらいお金ないですし、お金としっかり向き合えていると言えない状況です。

 

お金はめんどくさかったり、嫌なものと思って距離をおいて生きてきました。「なくても生きていけることが素晴らしい」と自分に言い聞かせてきたところがあります。

ですが、本書を読んでからは、健康的なお金との向き合い方であれば、お金って良いものだなと素直に思えました。

 

本を読めば読むほど、自分は世の中のことを知らないんだなと、悲しくなるのが半分、まだまだ知りたいことがあってワクワクするのが半分です。

 

ブロブを読んでくれた方

ありがとう

意識していないと淡々と過ぎていく時間

おはようございます。

 

最近引っ越しして、職場の先輩であるサトさんの家に居候している。

今までの生活スタイルが変化したこともあり、なれるまでもう少しかかりそうです。

一人で暮らしていた頃は、自分のペースで生活できていたけど、誰かと暮らすとすべてが自分のペースというわけにも行かない。

別に不満もないです、とてもありがたく思っています。

日々の暮らしの中で、仕事の作業とやらなければいけないことなどをしていると、一日があっという間に過ぎていきます。

最近は特にバタバタしていたので、もう3月の中旬かと思うとびっくりします。もう一年の4分の1ですよ、、、びっくりしますね。

 

今回読んでいた本はこちら

 

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

 

著者がアメリカで出会った、ユダヤ人大富豪から幸せな金持ちになるための教えをまとめた本になっています。

とても読みやすく、読んでいるだけで気持ちが高揚する本でした。

 

本書の中で、印象に残った点

  • 目標設定を成功するための5つの原則
  • 周囲から応援してもらう人格になり、自分の環境を活かすこと、感謝すること。
  • 自分の望む人生をイメージすること 

この本を読んで思ってことがあって、

最近自分が望む人生ってイメージしてないなということ。

 

山梨に来る前は、東京に住んでいました。

(ちなみに出身は鹿児島です。)

都会に憧れて、田舎に憧れて、それで今は実家鹿児島の田舎に戻ることを考えています。

自分の考えていることってコロコロ変わるから、不思議だなと思います。

ただコロコロ変わる中で、自分の望む人生をイメージする時間が極端に減ってきた気がします。

日々の仕事や雑務、趣味や余暇の時間はあるけど、もっと本質的な自分の望む人生について考えなくては、、、との本を読んでいて気付かされました。

 

別に今の人生が良い悪いでなく、考え方一つで、物事が全然違って見えるのであれば、意識して、自分の望むものを考え、吐き出していかないと、時間は当たり前に流れていきます。

 

とにかく今日は、自分の望む人生をイメージして書き出す時間を作ろうと思います。

 

ブログ読んでくれてありがとうございました。

ありがとう