大人になって、ふたたびエンデに出会う
おはようございます。
3月も残り一週間となりました。
年度末で友人の引っ越しの手伝いなどが予定に入ってきました。
昨日も、富士山がよく見える富士吉田で引越の手伝いをしていました。
観光地でお昼を食べ、中国人旅行者の写真撮影をみていました。
それぞれが富士山をバックに楽しそうに写真をとっている景色が、
なんだか羨ましく思った。
人がシンプルに楽しんでいる景色には価値があるなと思う。
パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?―ミヒャエル・エンデの夢見た経済・社会
- 作者: 広田裕之,子安美知子
- 出版社/メーカー: オーエス出版
- 発売日: 2001/07
- メディア: 単行本
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この本も以前読んだ本の中で紹介されていた本になります。
ミヒャエル・エンデという作家が経済や社会のあり方に対して
考えていたことを、物語の内容や対談の記録を紐解きながら
わかりやすく紹介している。
映画の『ネバーエンディングストーリー』は小さい頃よく観ていました。
その原作がエンデ著の『はてしない物語』であることには驚きました。
4月に入ったらぜひ読んでみようと思います。
本のタイトルにある「パン屋のお金」と「カジノのお金」はどう違うか?
大事なことは、社会に対して自分で何かを新しく作り出して得た利益であるのか?
そうではないのか?ということ。
どちらも同じお金であり、資本主義の社会では同じ価値を持っています。
同じ価値を持つことに対して、エンデは違和感を抱いています。
確かによく考えると変だよなと思いました。
エンデに影響を与えたものとして、シュタイナーの経済観についての話もあります。
自然→労働→資本→自然
「経済プロセス」として、それぞれが次のものの中に消えていくという見方があります。靴屋の例えを紹介していますが、
靴にしろお金にしろ、時間的に考えるならばその取引のあとで使われるものであるため、未来の生活費として靴の代金を考えるべきだ。
お金の流れを考えるときに俯瞰した見方をすることで、全体の流れがわかり、部分に必要なお金も考えることができるのだろうと思います。そういった目線を持つことでお金の流れを良い流れとできるのかもしれません。
アルゼンチン独自のプロシューマー(prosumer)という考え方も面白いと思いました。
「生産者」(producer)と「消費者」(consumer)を組み合わせた造語がプロシューマーになります。作り手であり、使い手であり、どちらの考え方も持ちわせていれば、労働の理解や公正な取引を通じて、より協力しあい相互扶助を促すことができるのではないか
お金について、もっと色んな角度から見ることができれば良いなと思います。